読み手「やまだ眸月真」のつぶやき

長崎の民話 県北編 第6話「丹後の人柱/穴ほげ地蔵」(北松浦/壱岐)

朗読の物語の内容は、読み手やまだ眸月真の実生活とリンクしていることがよくあります、今日もそうでした。
私の家からは毎朝、海と山の向こうから朝日が昇ってくるのが見えます。
今日は一面曇り空でした、そのグレーの空を見ていたら、7年前に亡くなった父が生前私に常々言っていた「むつみ、グレーというあり方を知った方がいい、物事は白黒ではすまないことが多いんだ」という言葉を思い出しました。
父がなぜ私にそのようなことを言ったのかをしみじみ感じていました。『丹後の人柱』を読ませていただきながら、「父の思いはいつの時代も本当に深いんだな。子への思いは深いな」と感じていました。
民話というのは語り継がれるその中に、奥の奥に潜んで入るという心理を語り継いでいくということで、口伝えで残されている物が多いんじゃないかなと思います。
この民話を朗読させていただきながら、担当者として感じています。

 
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